サイトの引越しサービス

仕事の依頼を受けてWordPressのサイトを作ったのに、サイトが全然更新されずガッカリしたことはないでしょうか? 弊社ではWordPressサイトを構築した場合にサイトの更新マニュアルを作り、なるべく使いやすいようにしていますが、それでもWordPressが更新しにくいということを聞きます…。
WordPressの管理画面が複雑で分かりにくい、操作が複雑で覚えにくいので使いにくい感じるのかもしれません。

今回はそんな方がWordPressを更新しやすいように、WordPressの管理画面をカスタマイズする方法をいくつかご紹介します。

目次

  1. 管理者の権限について
  2. ダッシュボードのカスタマイズ
  3. サイドメニューのカスタマイズ
  4. バージョンアップ通知の非表示化
  5. 投稿画面のカスタマイズ
  6. 最後に

1.管理者の権限について

まず最初にWordPressのユーザー権限についてお話します。

WordPressにはユーザー権限というものがあり、ユーザーごとに権限を与え、操作範囲を限定することができます。複数人でWordPressサイトを運営する場合にとても便利な機能です。

WordPressのユーザー権限には以下の5つ権限があります。

  • 管理者:WordPressの全ての管理機能にアクセス可能。
  • 編集者:全ての投稿を発行、管理が可能。
  • 投稿者:自身の記事の投稿や編集、公開が可能。
  • 寄稿者:自身の記事の下書きと編集のみ可能。
  • 購読者:閲覧のみ可能。

WordPressのユーザー権限で1つ注意していただきたいのは、更新する人に管理者の権限を与えないということです。 更新する人にはなるべく編集者、投稿者のユーザー権限を与えてください。管理者の権限を与えてしまうと、サイトをいろいろ触れるので、不用意に操作しトラブルが発生することがあります。そのようなトラブルを防ぐためにも、なるべく管理者の権限は与えないようにしてください。

2.ダッシュボードのカスタマイズ

ダッシュボードは、WordPressにログインした時に、最初に表示されるページの事です。

ダッシュボード必要の無い項目を非表示にし、注意事項やお知らせ、マニュアルなどを掲載できるたなボックスを追加すると、下記のようになります。 このようにしておけば、更新者が操作が分からない場合に、ダッシュボードを見ることで解決できるようになります。

dash03

必要の無い項目を非表示にする

通常であれば、下記のようにいろいろ表示されます。必要の無い項目も多いので赤枠部分を非表示にしてみます。

dash01

まず、最初に管理画面の右上の「表示オプション」をクリックしてください。 dash02

下記の画面が開くので、非表示にしたい項目のチェックを外してください。そのボックスが表示されなくなります。
※概要など必要な項目は残しておきましょう。

dash03

ダッシュボードに新たなボックスを追加

次にダッシュボードに新たなボックスを追加します。
その中に注意事項やお知らせ、マニュアルなどを掲載しましょう。

dash03

下記のコードをfunction.phpに掲載してください。

function announce_add_dashboard_widgets() {
  wp_add_dashboard_widget(
    'announce_dashboard_widget',
    'READ ME',
    'announce_dashboard_widget_function'
  );
}
function announce_dashboard_widget_function() {
  echo '
  <h2>注意事項</h2>
  <p>パーマリンクは英語表記でお願いします。</p>
  <hr>
  <h2>更新マニュアル</h2>
  <p>HTMLタグで自由な内容を書けます。ここにpdfファイルへのリンクを貼ることもできます。</p>
  ';
}
add_action('wp_dashboard_setup', 'announce_add_dashboard_widgets');

3.サイドメニューのカスタマイズ

管理者以外には、必要の無いメニューを非表示にします。
こうすることで、不用意な操作によるトラブルを防ぐことができます。

【変更前】編集者のサイドバー
side01

【変更後】編集者のサイドバー
side02

下記のコードをfunction.phpに掲載してください。

function remove_menus () { 
if (!current_user_can('administrator')) { 
remove_menu_page('wpcf7'); //Contact Form 7 
  remove_menu_page( 'upload.php' );                 // メディア
  remove_menu_page( 'edit-comments.php' );          // コメント
  remove_menu_page( 'themes.php' ); // 外観
  remove_menu_page( 'users.php' ); // ユーザー
  remove_menu_page( 'profile.php' );                // プロフィール
  remove_menu_page( 'tools.php' );                  // ツール
  } 
} 
add_action('admin_menu', 'remove_menus');

4つのメニューとプラグインのContact Form7(お問い合わせ)を非表示にすることができます。

  • メディア
  • コメント
  • 外観
  • ユーザー
  • プロフィール
  • ツール
  • お問い合わせ(Contact Form7)

4.バージョンアップ通知の非表示化

管理者にはバージョンアップ通知が必須ですが、管理者以外の方にはあまり触ってほしくありません。
誰かがいつの間にか更新ボタンを押して、大変なことになったりすることもあります。
バージョンアップ通知を非表示にすることで、このようなトラブルも未然に防ぐことができます。

【変更前】編集者のサイドバー
side01

【変更後】編集者のサイドバー
side02

下記の3つのコードをfunction.phpに掲載してください。

管理バーの更新通知


add_action( 'wp_before_admin_bar_render', 'hide_before_admin_bar_render' ); 
function hide_before_admin_bar_render() { 
global $wp_admin_bar; $wp_admin_bar->remove_menu( 'updates' ); 
}

WordPress本体のバージョンアップ通知

add_filter('pre_site_transient_update_core', '__return_zero'); // 
remove_action('wp_version_check', 'wp_version_check'); // 
remove_action('admin_init', '_maybe_update_core');

プラグインアップデートの数値を消す


add_action('admin_menu', 'remove_counts'); 
function remove_counts(){ 
global $menu,$submenu; $menu[65][0] = 'プラグイン'; $submenu['index.php'][10][0] = 'Updates'; 
}

5.投稿画面のカスタマイズ

記事の投稿時に必要の無い項目を非表示にし、スッキリした画面にしましょう。

なお、WordPress5以前、classicエディターを利用している場合と、WordPress5以降のGutenbergエディターは入力画面が大きく異なるので、お使いのエディターを確認の上、変更してください。

WordPress5以前、classicエディターを利用している場合

最初に管理画面の右上の「表示オプション」をクリックしてください。

side02

下記の画面が開きます。 非表示にしたい項目のチェックを外すと、表示されなくなります。

side02

レイアウトは通常2列になっていますが、1列にしたほうがスッキリして使いやすいのでおすすめです。 side02

エディターがGutenbergの場合

画面右上の3つの点をクリックします。

side02

開いたメニューの一番下のオプションをクリックします。

side02

右メニューの項目が表示されるので、表示したくないメニューを選択します。 side02

オプションの画面を閉じると、不要なメニューが消えてスッキリします。

side02

6.最後に

WordPressは海外の会社が開発しているので、日本人向けに使いやすいとは言えませんが、このようにいろいろとカスタマイズできるので、是非お試しください。