レンタルサーバーの引っ越し・移転で躓きやすいポイント
レンタルサーバーの引っ越し・移転はhtmlだけのシンプルなサイトであれば、それほど難しい作業ではありません。 サイトの規模、利用しているファイルの種類、データベースの利用、オリジナルなプログラム、メールのアカウント数などいろんな条件が増えるごとに難易度が増してきますので、その中でも躓きやすいポイントをまとめて紹介します。
- 事前準備
- HTMLファイル
- データベース
- メール
- DNSの切り替え
1.事前準備
移行先のサーバーの設定、コントロールパネル等を確認しておきましょう。
- ファイルを設置するディレクトリについて
- phpのバージョン:移行元のphpのバージョンが低い場合、新しいサーバーで動作するのか十分確認してください。
- 移行先のhtaccessの記載:wordpressなどのCMSをレンタルサーバーの簡単インストール機能を使って一度インストールし、htaccessの記載を確認しておくと確実です。
- データベースのバージョン
2.HTMLファイル
HTMLファイルはFTPソフトを使って移転します。
- 移行元のサイトの全てのHTMLデータを移行先のサーバーに全てアップロードできているか?
- 使っているFTPソフトによってはアップロードもれが発生することがありますので、私はFileZillaをおすすめします。
- CMSでアップロードした日本語の画像ファイルがFTPでエラーになる場合がある
- オリジナルなプログラムやCMSのファイルのパーミッションの設定
3.データベース
CMSやオリジナルなプログラムを使っている場合のみ必要です。データベースの移行にはphpMyAdminを使う方法がありますが、レンタルサーバーの機能でデータベースのバックアップ機能があると簡単にバックアップできます。
- 文字コードが違う場合は、文字コードを変換すること
- データベースのデータが重すぎてダウンロードできない、アップロードできない場合がある ⇒DBのデータが重すぎてバックアップできない場合
4.メール
個人サイトならあまり影響はありませんが、企業などで多くの方がメールを使っている場合は、少し注意が必要です。
- メールの設定や、パスワードが変わることがあります。レンタルサーバーの設定をご確認ください。
- なるべくサーバー上のメールは無くしておく方がよい。サーバー上のメールが多すぎると、ダウンロードしきれなくてエラーが発生するかもしれません。
- DNSの切り替え時、PCによって古いサーバーと新しいサーバーのどちらを読みに行くのか分からない。⇒メールサーバー移行のポイントへ
- DNSの切り替え時の一時的な対策として、利用しているレンタルサーバーのwebメールを利用するのも有効な手段です。
5.DNSの切り替え
サーバーの切り替えはすぐに反映されるものではありません。数分で切り替わることもありますが、最大24時間かかる場合もあります。
サイトの都合上、なるべく早くDNSを反映させたい場合は、下記のサイトをご参考ください。
- DNSサーバーの引っ越し~トラブル発生を未然に防ぐ手順とポイント~
- DNS の浸透を早く確実に行うためには – YamadaBlog
- 「DNSの浸透待ち」は回避できる――ウェブ担当者のためのDNS基礎知識 – INTERNET WATCH
まとめ
上記のポイントを押さえていれば、ある程度のことは対応できますが、移行の際に出てくる不明な点が事前に解決されないと、サーバーの移行は難しいです。自分ではどう考えても出来ない場合は、身近にいる詳しい方に頼んだり、お付き合いのあるシステム会社やwebの制作会社に依頼してみましょう。